清風南海学園中学・高校合格のための家庭教師

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合格するための勉強法 
POINT 29
「記憶」するために必要なこと、
それは、一旦「忘れる」こと!

「テキストや問題集を

 1回で覚えられたら、

 いいのになぁ・・・」

 

「1回読んだだけで

 覚えられない……

 …なぜだろう??」

 

こんなふうに

悩んだことは

ありませんか?

 

なかなか、

解消できないことですね。

 

 

なぜ、私たちは、

一発で、正確に

記憶できないのでしょうか?

 

なぜなら、私たちの脳は、

くり返しによって

記憶する仕組みになっている

からだそうです。

 

 

同時に、

一発で正確に記憶できると、

困ったことがたくさん起きる

こともあるそうです。

 

 

脳研究者の池谷裕二先生は、

次のような例で

説明していました。

 

 ↓

ご紹介します。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

初対面のAさんに出会ったとき、

 

Aさんは、

きれいな髪に

水玉のリボンをつけて

紺のワンピースを

着ていたとします。

 

 

しかし、あなたが、

次に出会った時、

 

Aさんは、

同じリボンとワンピースを

身に着けている

保証はありません。

 

 

こういったすべての要素を

厳密に記憶した上で

Aさんと判断するなら、

 

再会したときのAさんは

「別人」として、

私たちの脳は

認識してしまいます。

 

 

これでは、私たちが

社会生活を営む上で

とても困ったことになります。

 

 

ですから、

記憶には「厳密さ」よりも、

 

むしろ、

「曖昧さ」や「柔軟性」が

必要とされるのです」

 

 

(『記憶力を強くする』講談社より)

   脳研究者の池谷裕二先生

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

1回では、正確に記憶

できない私たちの脳。

 

しかしながら、

その「いい加減さ」のおかげで、

 

私たちは、

変化する環境のなかでも

うまく適応することが

できるのです。

 

 

つまり、私たちの脳は

「一度に正確に記憶

 できないほうが優秀である」

ともいえるのです。

 

 

 

いわゆる

下等な動物ほど、

正確に記憶できる

傾向が強いものです。

 

そして、人間に

近くなればなるほど、

いい加減な記憶が

できるようになるのです。

 

 

一発で・正確に記憶

できてしまうとすれば、

 

柔軟性がなくなり、

融通がきかなくなる

危険性すらあるのです。

 

 

そして、

一発で・正確に記憶

できないとしたら、

 

あなたは、

どんどん変化する環境に

適応していく力がある証拠

ということもできるのです。

 

 

覚える・忘れる・覚える・忘れる

覚える・忘れる・覚える・忘れる

 

これを繰り返すといっても、

 

完全に忘れている

わけではありません。

 

 

「あっ、忘れた!」と

あなたが思ったとしたら、

 

それは、あなたが

記憶しているからこそ

 ↓↑

「あっ、忘れた!」

と気づくのです。

 

 

勉強していて

「忘れた!」と思った時も、

 

あせらなくてもいいんです。

 

「こうして少しずつ記憶するんだ!」

と考え直しましょう。

 

 

「そう言われても・・・」

 

「やっぱり不安です・・・」

 

「うちのこどもは・・・」

 

やっぱり

不安ですよね。

 

 

でも、大丈夫です。

記憶心理学のマメ知識を

ここで、ご紹介します。

 

 

この分野では、記憶レベルには

「2種類ある」と

説明されています。

 

それは

「再生」と「再認」。

 

 

本などを見ないで、

思い出せる記憶が

「再生」です。

 

 

そして、本などを見て

判断できる記憶が

「再認」です。

 

 

たとえば、

漢字の一覧表を見て、

 

その後、

一覧表にあった漢字を

思いつく限り書かせる…

というのは

「再生」のテストです。

 

 

それに対して

 

 

いろいろな漢字を見せながら

「一覧表にあったかどうか」を

答えさせる…というのは

「再認」のテストです。

 

漢字を思い出せる=「再生」

やった気がする=「再認」

 

まず「再認」できれば

 

次のように

考えることもできます。

 

 ↓

「再認」のステップは完了!

 

 次は、

「再生」のステップに

すすめれられる。

一つ前進した!

 

 

お子様が、今までに、

「覚えた」「忘れた」という

表現をしていたなら、

 

これを

「やった気がする」

「覚えている」

 

に区別してみましょう。

 

受験勉強に、

記憶心理学の知識を

応用し記憶度合いのステップを

細かく評価するんです。

 

そうすれば、お子様は

自分の進歩を実感できます。

 

進歩が確認できれば、

繰り返すことも

楽しくになります。

 

ときには

「やったことも忘れている」

こともあります。

 

その時は

「再認」から始めれば

よいのです。

 

 

【記憶の定着レベルは

 思い出した回数に比例する。】

 

思いだすためには、

いったん忘れることが必要です。

 

したがって、この言葉は、

 

「忘れた」回数だけ

ガッチリ覚えることができる。

とも理解することが出来ます。

 

 

もっと大ざっぱに言えば、

 

「まだ覚えていない…」と

悩むことはありません、

 

さっさと忘れて下さい。

「忘れた」回数だけ

お子様は進化しています。

 

「忘れた……」と

落ち込んだり、叱ったりせず、

  ↓

新しいお子様に進化していると

考えてみてください。

 

「再認はできる!」

 

「思い出す回数が増えた!」

 

「これで記憶定着レベルアップ!」

 

 

「忘れた」ことを

前向きにとらえて、

 

お子様に、

立ち止ませることなくドンドン

進むように声を掛けてください。

 

 

 

失敗しないことよりも、

失敗からの立ち直りを

スピードアップしましょう。

 

いわゆる「成功者」、

「仕事ができる人」は、

 

失敗しないで

最初からうまくやれる人

ではありません。

 

 

「成功者」と言われる人ほど

失敗しています。

 

 

彼らは、失敗と

上手に付き合っています。

 

 

「成功者」と言われる人は

サッサと失敗して、

 

そこから、サッサと

立ち直っています。

 

失敗から学んで、

次々に挑戦しています。

 

 

その立ち直り時間が

非常に短いのです。

 

だから、

他の人たちの目からすると

非常に速く成功したように

見えているだけなのです。

 

 

受験勉強における

記憶も同じです。

 

 

「覚えること」

そして

「忘れること」も

全く同じですね。