清風南海学園中学・高校合格のための家庭教師

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合格するための勉強法 
POINT 36
本は「記憶するための道具」
本「を」覚えるのではなく、本「で」覚える。

今回、お伝えしたい大切な事。
 
 
それは、、、
お子様が勉強に
慣れてきたときにすると
より効果を上げる方法です。
 
その方法は
 
本「を」覚えるのでなく、
本「で」覚えましょう!
ということです。
 
 
?????
「本を覚える」のは、
まあ、分かります。
 
でも・・・、
 
「本で覚える」って
どういうことですか?
 
 
 
そうですね。
不思議に思うのも
当然ですね。
 
これから、
ご説明しましょう。
 
 
「本を」覚える…のと
「本で」覚える…の違いって、
どういうものだか
わかりますか?
 
 
「???」
 
 
「本を」覚える…という場合の
「本」は、本の内容、つまり、
 
本に記載されている
解き方や知識のことです。
 
 
「!!!」
 
あたりまえですよね。
 
 
そして、
「本で」覚える…という場合の
「本」が意味しているのは、
 
本という形式や構造のことです。
 
身近な例でたとえると
 
「1185年、鎌倉幕府が始まる」
⇒内容
 
「いいはこつくろう鎌倉幕府」
⇒語呂合わせで覚える
 
このように、
内容を覚えるために、
別の工夫をするということです。
 
 
普通は、本を読んで、
その情報や知識「を」
覚えようとしていますよね?
 
 
「はい! とうぜんですっ!」
 
 
しかし、これは
非常に効率が悪いんです。
 
 
たとえて言えば、
あなたやお子様の努力は、
 
情報を何も整理しないで、
 
ごちゃごちゃに
段ボール箱に
放り込むようなもの。
 
つまり、ほとんど
活用することのできない
「情報のゴミ箱」を
作っているのです。
 
 
「???」
 
 
この際、しっかりと
心にとどめておいて
欲しいんです。
お子様の一生の
勉強方法に関わってきます。
 
 ↓
 
大事なのは
本「で」覚える…こと。
 
 
最終目的は、本の内容を
覚えることはです。
 
それを、
効果的に記憶するために、
 
本の「形式や構造」を
フル活用するのです。
 
 
「・・・・・・」
 
 
もう少し、具体的に
説明しますと・・・、
 
目の前に本がなくても、
その本を思い浮かべて、
 
必要な内容を
思い出せるように
トレーニングするんです。
 
 
「そんなのムリ……」
 
 
そうですよねぇ。
 
そのように思われるのも
当然です。
 
あなたの感覚が、
普通ですし、
とても自然です。
 
 
でも、このように
「本」を
思いうかべること。
 
それが「書籍」の始まり
だそうです。
 
 
歴史的には、本は
「記憶のための道具」
だったワケです。
 
 
みなさんが
いつも読んでいる本が
 ↓
「巻物」の形だったと
想像して下さい。
 
 
「????」
 
 
つまり、あなたが
普通に読んでいる本。
「ページ」がある本ではなく
「巻物」スタイルに
がらっと変わってしまいました。
 
 
「今の形式の本」と「巻物」。
 
あなたなら、
どちらが覚えやすいですか?
 
 
「そりゃ、やっぱり……」
 
 
そうですよねっ!
やっぱり現在の
「書籍のスタイル」です。
 
 
本を
ページで区切ること。
 
そこにイラストなどの
説明やデザインを施すこと。
 
 
これらは、記憶を
呼び起こすきっかけとして
用いられていました。
 
 
たとえば、
最近読んだ本を
思い浮かべてください。
 
 
ページ見開きのイメージが
ぼんやりと、心に
浮かんできませんか?
 
 
「・・・・・・」
 
 
もちろん、私も、
写真のように鮮明には
思い出せません。
 
ページ上のすべての文字が
ハッキリと思いだせるわけ
でもありません。
 
しかしながら、
 
どんな色だったか
項目やタイトルや
挿入されている写真、
楽しいイラストなどは、
 
なんとなく頭に
思い浮かべることなら、
私にも、できます。
 
心に浮かぶ本の「形」。
 
コレを記憶するために
有効活用するのです。
 
「・・・」
 
 
たとえば、最近読んだ本の
ページ区切りを
思い出して下さい。
 
そこにあったイラストは
どんなものでしたか?
 
 
「!?」
 
 
その調子ですよ。
イラストと関連させて
キーワードを一つだけ
思い出しましょう。
 
 
「!!!!」
 
 
私たちは、焦って、
本の内容をムリヤリ覚えようと
ガンバってしまいます。
 
でも、もっとリラックスして
本の形に着目しましょう。
 
そして、本の形を使って、
イラストを思い出し、
 
そして、
イラスト+キーワードを
眺めていけばOKです。
 
 
「♪♪♪♪♪」
 
 
 
 
『記憶術と書物』
(メアリー・カラザース著
 別宮貞徳監訳 工作舎)
 
 
この書籍には、中世の神学者が
学生たちに与えていた言葉が
紹介されています。
 
それは、つぎのような
アドバイスでした。
 
 
異なるレイアウトの書物を見ると、
イメージの混乱が起こる。
 
すると、
頭にひとつのイメージを
刻みつけられなくなる。
 
だから、内容を覚えるには、
いつも同じ書物を使うこと。
 
書物を読むとき、
記憶の表象を定着させるのに
たいへん有効な方法は……、
 
文字の色や形、
位置や並び具合に注目すること。
 
 
さらには、(何が)
 
書籍の、どの場所にあったか……
(てっぺんか、真ん中か、一番下か)に
注目すること
 
 
文字の線や
羊皮紙の表面の彩色が
何色だったかを覚えること
 
 
記憶を促進するのに
以上のような方法ほど
有益なものはない。
 
 
昔からずっと、
「本」は
記憶のための道具
だったの
 
 
です。