清風南海学園中学・高校合格のための家庭教師

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合格するための勉強法 
POINT 44
何が分かって「いる」「いない」か?
毎日お子様に問いかけよう。

お子様が、試験本番の時に
どのような状態になっていれば、
合格できますか?
 
今、どれぐらい、
理想の情況に
近づいていますか?
 
 
「テキストは、半分ぐらい
 終わっていると思います」
 
なるほど~。
がんばってますね。でも、……
 
 
合格するためには
もっと具体的に
把握しておく必要があります。
 
 
たとえ、テキストを半分
終わっているとしても、
 
終わったページを全部、
覚えていますか?
 
 
「おそらく無理だと思います…」
 
 
そうですよね。
それが普通なのです。
 
 
終わった部分のうち、
どこを「覚えて」いて、
 
どの部分を、まだ
「覚えて」いないか
 
 
キチンと把握していますか?
 
 
「大ざっぱに…ですが」
 
 
これも危ないですよ。
 
お子様の現状を
キチンと把握している
とはいえませんからね。
 
 
「現状を把握するために、
 過去問題集を解きます。
 
 それではダメなんですか?」
 
 
たしかに、そう思われるのも
もっともな話です。
 
では、お聞きします。
 
お子様の現状を
いつまでにキチンと把握
するつもりですか?
 
 
「試験が近くなってから…かな?」
 
 
過去問題集や模擬試験で
把握できる内容は
ほんの一部ですよね?
 
 
「ええ、、、まぁ…」
 
 
たとえ問題を解いたとしても、
「できたぁ!」とか
「できなかった…」とか
 
点数や偏差値を見ている
だけではありませんか?
 
「うっ!……」
 
模擬試験は、
何となく
受験しただけなのでは?
 
みなさん、そうなんです。
 
結果以外の目的を持って
受験しているひとは
ほとんどいません。
 
 
だから、お子様が
どの部分を分かっているのか、
分かっていないのか、
 
具体的に、
把握している人は
ほとんどいません。
 
 
社会人を含めて多くの人が、
懸命に試験勉強をしつつも、
 
現状把握については、
あいまいなままに、
がんばっています。
 
 
多くの人が、
次のようなことに対して
真剣に向き合うことを
避けています。
 
避けていること1
 
試験本番に発揮できる
学力が、どのレベルまで
身についているか?
 
 
避けていること2
お子様自身の現状は
本当はどうなのか?
 
結局、試験の本番まで
先送りしているのです。
 
 
もっと、ハッキリ言いましょう。
 
多くの受験生たちは、
「準備ができていなかった」
 
 ↓
その事実に気づくのは
試験当日。
 
さらに、後悔する場所も
本番の試験会場。
 
 
試験本番の会場で
後悔するのではなく、
 
毎日、自分自身の現状と
しっかり向き合えば
どうでしょう?
 
着実に、具体的に、
試験勉強ができたとしたら
お子様の将来は、ますます
明るく拓けると思いませんか?
 
「それは、わかるんですが・・・」
 
 
どうやって把握したら
よいのでしょうか?
 
確認するのは
不安しかありません。
 
 
誰でも、そうなんです!
その不安な気持ちが
自然な状態です。
 
 
(最初のうちは)
現実に直面することって、
 
かなり精神的に、苦しく
きつい状態です。
 
 
「わかっている!」
と思ってラクラクに
解けていると思った問題でも、
 
イザ説明を求めると
なかなかスムーズにできません。
 
その理由は、学んだ知識が
「すぐに答えられる」レベルまで
身についていないからです。
 
 
さらに、私たちは
「覚えた!」と思っても
次の瞬間から、その知識を
ドンドン忘れていきます。
 
 
「さっき覚えたところなのに……」
最初は、みなさんガックリします。
 
 
でも、これが現実です。
ここで、しっかりと
向き合うと前進できますよ。
 
 
あなたの「めざす状態」と
お子様の「現状」。
 
この二つのギャップが
具体的に、ハッキリと
見えてきます。
 
そうなれが、
取り組むべき課題が
明瞭に認識できるので、
 
勉強のフォーカスも
バッチリと決まるんです。
 
お子様と共有して
何度も繰り返しましょう。
 
 
そうすることで
嬉しいことに、
日々の試験勉強で、
お子様のの分かるところが、
ドンドン増えていきます。
 
合格への知識が着実に
増えていることを
お子様とあなたは、心の底から
実感することができます。
 
 
そうなると、
私のクライアントたちに
共通の現象が起こります。
 
試験が近くなるほどに
みなさん、勉強が楽しくなって、
やる気もグングンアップします。
 
 
「このままでいいんだろうか…」
 
「何を勉強すればいいんだろう…」
 
このような不安や悩みと
完全にサヨナラです。
 
 
これまでクヨクヨと
悩むために使っていた時間を
 
あなたたちは、すべてバッチリと
試験勉強に使います。
 
その結果、当然ながら、
学習効率に関しても、
最高レベルをキープできます。
 
 
このような状態は、
次の3つのステップで
自然と作り出せます。
 
ムリヤリ「わかろう」と
しないで、
 
リラックスして速く読み、
 
それをくり返すことで
 
 
立ち止まって、
ウンウン唸りながら
時間をかけて読みません。
 
スピーディーに読みます。
 
ですから、お子様は
わかった「つもり」になる
危険性はありません。
 
そして、同じところを
何度もくり返すのです。
 
こうすると、お子様は、
「分かっているかどうか」…
イヤでも気付きます。
 
 
最初は、つらいのですが、
実行すれば、勉強の質は
グンとアップします。
 
 
最初のツラサは、すぐに
慣れて消えてゆきます。
 
「見せかけ」のガンバリから
脱却しましょう。
 
ムリヤリ「わかろう」と
しないで、
 
リラックスして速く読み、
 
それをくり返せばいいんです。
 
 
 
 
 
「わかったつもりになる」
ということは、
シッカリ「わかる」ための
大きな障害になる……
 ↓
という言葉があります。
 
「それって、どういうことですか?」
 
 
不思議に思われますよね。
でも、これは本当です。
 
「わかったつもりになる」と
シッカリ「わかろうと
しなくなるからです。
 
 
浅い理解や、
間違った理解だとしても、
 ↓
その「わかったつもり」から
抜け出せないのです。
 
 
教育心理学者の西林克彦さんは
次のように述べています。
 
~~~~~~~~~~~~~~~
……しかし、
「わかった」状態は、
ひとつの安定状態です。
 
ある意味、
 
「わからない部分が見つからない」
という状態だといっても
いいかも知れません。
 
(中略)
 
浅いわかり方から
抜け出すことが困難なのは、
 
その状態が
「わからない」からではなくて、
 
「わかった」状態だからなのです」
 
(『わかったつもり
――読解力がつかない本当の原因』
  光文社新書より)